結婚相談所の利用を検討されている方の中には、離婚率を気にされている方も多いのではないでしょうか。
お見合いで結婚相手を探すことや、婚活開始から成婚までの期間が短いことなどが、「離婚率が高いのでは?」と不安に感じる点だと思います。
結婚相談所の利用には少なからず費用がかかることも、離婚率を気にされる点の一つといえるでしょう。費用と時間をかけて「この人こそ!」と思える相手と出会ったのに、すぐ離婚、ということになってしまっては残念ですよね。
しかし、安心してください。結婚相談所を利用しての結婚は、利用しなかった結婚より離婚率が低いのです。
この記事では、離婚率が心配で結婚相談所の利用を迷っている方へ、なぜ結婚相談所の離婚率が低いのかという理由と、離婚率をさらに下げるための婚活方法について解説していきます。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
結婚相談所を使った婚活は離婚率が低い
結婚相談所を使った婚活は、全国平均と比較すると離婚率が低いです。結婚相談所は「恋愛結婚ではなく結婚までの期間も短いから離婚率が高そう」と思われがちですが、決してそのようなことはありません。
どのくらい低いのか、全国平均の離婚率と結婚相談所を利用した場合の離婚率をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
離婚率の全国平均は約35%
離婚率の全国平均は、約35%です。この数値は、厚生労働省が発表している「人口動態統計」から「婚姻件数÷離婚件数」で求めています。
参考までに、2019年から過去3年間の婚姻件数、離婚件数、そこから求めた離婚率を表にしてみました。
婚姻件数 | 離婚件数 | 離婚率 | |
2019年 | 583,000 | 210,000 | 36% |
2018年 | 590,000 | 207,000 | 35% |
2017年 | 607,000 | 212,000 | 34% |
【参考元】
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei18/dl/2018suikei.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei17/dl/2017suikei.pdf
表の数値を見ると、婚姻件数や離婚件数は毎年大幅に違わないことが分かります。「3組に1組が離婚している」と言われる近年の日本。統計を目の当たりにすると、「その通りだな」と感じてしまいますね。
司法統計(参考元:https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/287/011287.pdf)によると、令和元年度の離婚理由で一番多いのは「性格が合わない」でした。他に多いものだと、「暴力を振るう」や「精神的に虐待する」などがあります。いずれも、妻のほうが申立てている件数が多いです。
では、結婚相談所を使った場合の離婚率はどうなっているのでしょうか。
結婚相談所利用の離婚率は10%前後
結婚相談所を利用し結婚した場合の離婚率は、10%前後といわれています。この数値は正式に公表されたものではありませんが、一般的に「結婚相談所を利用して結婚した場合の離婚率は低い」とされています。
なぜ、結婚相談所を利用した場合の離婚率は全国平均の離婚率と比較して低いのでしょうか。「お見合い結婚で、しかも交際期間も短いのにどうして?」と疑問に感じる方も多いと思いますが、それには結婚相談所ならではの特徴が大きく関わっているのです。
結婚相談所での婚活が離婚率を下げる理由
結婚相談所での婚活が離婚率を下げる理由は、以下の2つがあるからです。
・結婚を前提に価値観を話し合い見極めている
・複数のお相手を比べて選んだため納得度が高い
この2つの理由は、結婚相談所の特徴でもあり、利用するメリットでもあります。離婚理由で一番多い「性格が合わない」を回避するための部分でもありますね。
それぞれ詳しく解説していきますので、ご覧ください。
結婚を前提に価値観を話し合い見極めている
結婚相談所は「結婚したい!」と思っている方が利用するところです。相談所側もそういう真剣な方の婚活をサポートしたいと思っているため、遊び感覚や冷やかし目的で利用しようとする方は入会のタイミングで相談所側から断られる可能性が高いでしょう。
そのため、利用者は結婚を前提としてお見合いをし、交際をしています。お互いが真剣に結婚を考え、意見交換を行なっていることから、価値観のギャップが生まれにくいのです。
誰でも気軽に参加できる街コンや遊び目的の利用者がいるようなマッチングアプリなどとは違う、結婚相談所ならではの特徴が、離婚率の低下を導き出しています。
複数のお相手を比べて選んだため納得度が高い
結婚相談所での婚活は「お見合いしてお互いが好意を持ったらすぐ結婚する」というイメージを持っている方がいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
結婚相談所により多少のシステムの違いはあるかもしれませんが、一般的なシステム上の流れは、①お見合い②仮交際③真剣交際④成婚(結婚)です。
②の仮交際時に好意を持った複数の方と同時に交際をし、一番「いいな」と思えたそのうちの一人と真剣交際に進みます。そこで「この人と結婚したい!」となったら晴れてご成婚。このように、同時期に多くの方と見比べることができるため、「結婚」という決断に高い納得感があるのです。
一般的な「恋愛」では特に何も前提がなく、「友達」から始まり「恋人」になります。その点、結婚相談所の婚活システムでは前提に「結婚」があるため、見るべきポイントをしっかりおさえた状態で同時に複数人と交際できるという特徴があります。
結婚相談所はお見合いのイメージがつきがちですが、交際=恋愛も十分に行なっていることも、離婚率の低さに繋がっているといえるでしょう。
離婚率をさらに下げるための婚活方法は?
結婚相談所を利用した結婚は、離婚率が低くなることが分かりました。その理由は、結婚相談所ならではの特徴によっているため、納得のいくものでもあります。
ただ離婚率を下げるだけでなく、「離婚」という選択肢をできる限りゼロにしたいものですよね。「こんなはずじゃなかった」と結婚を後悔しないために、離婚率をさらに下げるための婚活方法を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
相手に合わせすぎず価値観・意見を伝える
交際中は、相手に好かれようと自分をよく見せようとするものです。価値観や好みが一緒であることをアピールするために、苦手な場所に行くことや嫌いな食べ物を食べることなどを無理して相手に合わせていると、結婚後に続かなくなります。
生まれ育った環境などにより価値観や好みは人それぞれ違うため、自分を偽り続けることは至難の業といえるでしょう。結婚後、「結婚したからもういいや」と素を出すことも、うっかり素を出してしまうことも、どちらにせよ相手にとって衝撃を与えます。
「実は無理して合わせてくれていた」ことが相手に伝わったら、相手も嫌な気持ちになりますし、「理想の相手だと思っていたのに騙された」として関係性が悪化することにもなりかねません。
相手を騙さないため、本当に価値観の合う相手に出会うためにも、自分の価値観や意見はしっかりと伝えましょう。
相手の価値観・考え方を見極める
「自分の価値観を伝えたら、相手も同じ価値観だった!」となったら、嬉しいですし結婚相手の候補になるかもしれません。
しかし、うわべだけの会話で納得し成婚してしまうと、夫婦として生活していくにあたり大切な話の部分で、価値観の相違が出てくる可能性があります。それでは、自分の価値観をしっかり伝えたメリットを活かしきれていないため、相手の価値観や考え方もしっかりと見極めることが大切です。
結婚後、住む場所やお互いのキャリアパス、問題発生時の対処法や喧嘩したときの解決策など、色々な角度から話し合い、結婚を検討するといいでしょう。そのときにも、相手が自分に無理して合わせていないか、冷静に確認してください。
借金やギャンブル癖などトラブルの原因がないか確認する
価値観や考え方が合うからといってすぐに結婚せず、相手にトラブルの原因がないかきちんと確認をしましょう。
借金の存在やギャンブル癖、酒癖の悪さなどマイナスなイメージを持たれやすいものは、隠そうとする人もいます。そういうものが結婚後に判明すると、いくら価値観などが合っていても苦労する可能性が高いです。癖というのはその人の習慣なので、注意しても直るかどうかは分かりません。
その結果、夫婦関係に亀裂が生じたり外部とのトラブルが発生したりして離婚するケースが多いため、事前に確認しておくことは非常に大切です。聞きづらいことではありますが、結婚後、ご自分を不幸にさせないようにしましょう。
成婚はゴールではなくスタート
「成婚=ゴール」という言葉をよく聞きますが、成婚はゴールではなくスタートです。一生の素敵なパートナーと新たな人生をスタートさせる成婚に向けた婚活は、その事前準備になります。
将来の離婚リスクを下げるためにも、自分を偽らず、相手に妥協せず、お互いのことを事前に色々確認しておきましょう!
結婚相談所の特徴は、真剣に結婚したい方が利用することや複数人と交際できることだけでなく、婚活のプロであるカウンセラーがいることも挙げられます。困ったときには一人で悩まず、何でもカウンセラーに相談することも後悔しない結婚をするための方法ですよ。
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